ABU Ambassadeur 5000D | オールドリールのコト

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アブ アンバサダー5000D(1977年製)

アンバサダー5000Dをご存知でしょうか?このブログを見られている方でしたら、大抵の方がお分かりだと思います。グリーンボディが特徴の5000番のダイレクトドライブモデルになります。

グリーンボディは他のモデルには存在しないカラーで、過去に唯一あったグリーンボディは幻の”RECORD グリーン”になります。そう考えるとやはりグリーンのリールに独特の雰囲気と特別な存在感を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ダイレクトドライブというと、キャスト時にハンドルも一緒に回転してするリールと思われている方も多くいるかと思われますが、ABU5000Dは違います。クラッチがありキャスト時はフリースプールになるのです。

ダイレクトドライブとは、ハンドルとスプールがギアを介して繋がり、互いにシンクロする機構、つまり間にドラグ機構が存在しないということです。ハンドルを止めればスプールはロック。ハンドルから手を放せば出ていくラインを調整できるという仕組みを指します。

根がかりルアーを外す際にスプールを押さえて無理矢理に引っこ抜くようなことをした経験がおありでしょうが、ダイレクトリールでは特に注意が必要です。ダイレクト機構ゆえにハンドルを固定すれば逆回転がロックされるので、つまりロックをして無理に引くことでメインギアにダメージを与えます。
ほかのリールの場合でも当たり前ですが、リールを始点に根がかりを抜くのは絶対にNGですよ!

5000Dには、一般的な5000のスタードラグの位置に逆回転のトルクを調整するダイヤルがついており、このダイヤルの調整で役立つ釣りもあるそうです。ABU5000Dを使用するようなバスフィッシングではシビアなドラグ調整を必要とする場面もないので、ドラグダイヤルの出番は少ないでしょう。

今回紹介する5000Dは少し珍しいタイプで、5000Dの特徴でもあった左プレートのフィッシュアラーム(クリッカー)が非搭載のモデルになります。また、品番もステッカータイプで1977年以降の後期モデルの特徴を備えています。探してみると意外と少ないクリッカー無しモデルです。

状態はよく、傷が少ないです。中の機関系も非常に綺麗で丁寧に扱われてきたことがわかる内容です。
通常のクリッカー付きモデルが1973年(前期)から登場し、クリッカー無しモデルが1977年(後期)からになります。

圧倒的に前期モデルが多く、状態による差がありますが、傷の目立つモデルで10000円ほどで手に入れることができます。定番の5000や5000Cに比べて流通量が少なめですが、国内のサイトで選ぶことが可能です。個性際立つグリーンのアンバサダーをメイン機にするのは、相当アリ!だと思います、、

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