Abu Ambassadeur Ultra Mug | オールドリールのコト

ABU

アブアンバサダー ウルトラマグシリーズ(1982年〜)

1980年代にアブは、初のマグネットブレーキを搭載したウルトラマグシリーズの販売を開始します。当時最新の装備が備わったウルトラマグの価格は45000円。今でこそ廉価版かのようにみえるウルトラマグもABU製の高級リールだったことは言うまでもありません。ダイワファントム、シマノバンタムと当時は国産ライバルリールが釣具店にはならびました。国産リールが10,000円代だったころに45,000円です、、

この当時のアブはアブのアイデンティティと言えるタイコ型リール路線から、前衛的なフォルムのリールを販売するようになりました。1000番、2000番も82年登場と「ABU Garcia」になったこの年がひとつのポイントになっているようです。

ウルトラマグシリーズの一番の特徴はというと、”MUG”とあるようにマグネットブレーキになります。他にもシャフトレススプールの採用、フローティングレベルワインダーなど、とにかくその時できた、新しい技術を織り込んだ革新的モデルだったのは、間違いないのです、、、しかし全く売れなかったとの記事をみかけました。一番は価格、二番目は見た目でしょうね。

初代ウルトラマグ発売の翌年には、まさかの“ULTRA”の文字がなくなり、ただの「MUG」というモデルになります。価格を抑えるために2個搭載していたボールベアリングを1つにし、豪華だったゴールドフレームをシルバーに、、しかしながら日本ではあまり売れず、現在のネットオークション市場でもシルバーフレームのモデルをあまり見かけないですよね。それだけ売れなかったということらしいです。その過程でさらに見かけないレアモデルには、85年にマイナーチェンジをしたグリーンフレームがあります。

その後、ウルトラマグXLが発売され、ウルトラマグの名前は消えてXTLというモデルに受け継がれていくのです。ちなみにモデル名で「PLUS」と書いてあるモデルと書いていないモデルがありますが、それは“PLUS”が日本では商標権の問題で使用することができず、国内正規品にはPLUSの記載がないのです。

マグシリーズは当時はあまり人気がなかったものの、リールとしての性能はピカイチで、シャフトレススプールが起因して、回転性能に優れていることが再評価されています。当時は45,000円の高級リールが今は1万円ほどで手に入れることができます。メンテは必須ですが今でも十分に使えるリールです、、

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