Heddon Deep Diving Wiggler #1600 | オールドルアーのコト

HEDDON

へドン ディープダイビングウィグラー(1915〜)

ディープダイビングウィグラーは二度目の紹介になります。
へドンの初期を彩った特徴的な金属パーツが目を引く、アンティークへドンらしいオーラをまとったプラグになります。

1915年にカタログに登場したこのモデルは、1927年までカタログ掲載されていました。
名前からも分かるように、先端に取り付けられた金属リップによりクランクベイトのように水中へ潜ることができるのです。

カタログによると3〜4フィート(1〜1.5m)ほどダイビングをし、ゆらゆらとボディーを揺らしなが浮上してくるアクションをします。見た目のイカつさには似つかわしくない、わりとゆったりとしたアクションのようですね。

今回紹介している個体は、発売初期の1915-17年あたりのモデルと推測されます。
特徴は”ピッグテール・ラインタイ”と呼ばれるラインタイが金属をクルクルと巻かれた造形になっています。対して以降のモデルに搭載されるラインタイは”インチワーム・ラインタイ”と呼ばれています。

フックの取り付けに関しても違いがあり、初期のころは3サイドフッカータイプでボディー横にLリグで取り付けがされています。のちにベリー3フッカータイプになります。サイドフッカーは初期へドンにみられる特徴的なスタイルです。

状態は傷やペイントロスなどが見られ決して良いとはいえませんが、100年以上経過したウッドプラグで発色も綺麗で、金属部品の破損も無いことを考えれば、十分に保存価値がある歴史的に貴重なものだと考えられます。

取引されている様子を考察すると初期ウッドへドンのなかでは流通量がおおく、人気はイマイチのモデルなので高額取引されることは少ないようです。インチワームアイモデルならば数千円から探すことが可能です。

ピッグテールモデルの状態の良いものになると、見つけること自体が困難ではありますが、1〜2万円で見つかるならばゲットしたいところです。国内サイトよりもebayなどのアメリカのサイトではたくさん出品されます。

日本では俄然プラスチックへドンが人気ではありますが、初期ウッドへドンでしか感じられない独特の雰囲気があります。100年あまり経った骨董品のような存在で敷居が高く思われることがおおいのですが、機会があればまたアンティークへドンを紹介してまいります、、

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