Heddon Dowagiac Minnow #100 | オールドルアーのコト

HEDDON

へドン ドワジャックミノー100(1904年〜)

1900年代初頭のアンティークへドンといえば、”ドワジャックミノー”という名前をスルーはできません。”Dowagiac(ドワジャック)”は、へドン創業地ミシガン州・ドワジャックという地名です。ドワジャックミノーは当時のへドンプラグ全般に付けられた名前で、分類は「#〇〇」というように区分けされていました。

今回紹介するドワジャックミノー#100は、#150と同年にカタログ掲載されたへドンの中でも2番目に登場した、最も歴史のあるへドンプラグのひとつに挙げられます。ご存知ない方は驚かれる方もいますが、シンキングタイプのルアーなのです。ボディーはもちろんウッド製でベリーに埋め込まれたウェイトと前後のプロペラ、フックやリグで見た目以上にずっしりと重みを感じるプラグです。

比較される#150とはサイズの違いがあります。#100がスモールモデルで、#150は約1.5倍ほど大きいラージモデルになります。もしも釣果を求められるような場面でドワジャックミノーを使用されるのであれば、当然ではありますが、#100をお勧めします。非常にちょうど良いサイズのプラグなので良い結果をもたらすのではと思いますが、別のプラグの使用を検討してみてください、、、

紹介する個体は、そこそこ綺麗な状態を保っており、グリーンクラックルバックの塗装も綺麗の残っており、気になる部分はベリー部分の塗装ハゲになります。ウッド部分に比べ塗料のノリが著しく悪いようで、この年代のほとんどのルアーでウェイト部分の塗装が剥がれています。ウェイトの数量は最初期の1、2年は3ウェイト仕様、以降は2ウェイト仕様になっているようです。

また当時は”ギルマーク”と呼ばれる、エラを模した赤いラインが描かれており、不気味な微笑みにもチャーミングな印象にも感じる事ができます。初期のころは、グラスアイとリグのところまで赤いラインが伸びておりますが、1910年頃に近づくと短くなっているようです。ボディ形状もハンドメイドということもあり個体差がありますが、おおきく2パターンに分かれるようで、頭の形状がはっきりと山型になっているタイプ、細長くなっているタイプになります。

いざ入手するとなれば、ほとんどの場合が専門ショップへ足を運ぶか、ebayなどの海外サイトになるでしょう。価格自体は1万円ほどから入手可能です。ただ、コンディションの極めてよい個体やレアなモデル、カラーはコレクター間での取引が多く、なかなかお目にかかること自体が難しいように思われます。数十万〜数百万の個体もあるようです。この年代のへドンルアーはどうしても敷居が高くなってしまいますね、、

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