Heddon Dowagiac Minnow #200 | オールドルアーのコト

HEDDON

へドン ドワジャックミノー#200(1904年〜1943年)

#200は二度目の紹介になります。へドンの最初期プラグのひとつで、伝説の”Dowagiac Expert #2″のアイデンティティをそのままに、約40年にわたり、へドンの中心モデルとして販売されていたのです。一目で#200だとわかるシャンプーハットがオーラを感じさせてくれます。前回よりも深く紹介してまいります。

先に書いた通り、前身は「ドワジャック エキスパート#2 (通称スロープノーズ)」です。“スロープノーズ”と呼ばれるこのルアーは1902年1903年の2年間のモデルです。1904年から1917年までは #200 として“スロープノーズボディ”で販売されていました。その後「ラウンドノーズボディ」にマイナーチェンジをしカタログに掲載されます。このプラグの移り変わりですが、非常にむずかしい側面を持っております。

整理すると#200の形状は、「スロープノーズ」と「ラウンドノーズ」の2種類あります。スロープノーズタイプが1904年〜1917年まで、ラウンドノーズタイプが1913年〜1943年まで。異なった形状ながら、同時にカタログ掲載されている時期があるのです。〇〇ノーズと呼ばれるのは、ボディ形状の頭の部分のことを指しています。それぞれ写真を載せます。

↑ラウンドノーズボディ         ↑スロープノーズボディ

スロープノーズ時代には、2フックと4フックのタイプがあります。4フックはなかなか貴重です。
ラウンドノーズ時代では、3フックタイプだけだと認識していたのですが、5フックタイプが存在するようです。もちろんカタログには掲載されない貴重な仕様と考えられます。

#200の定番カラーはもちろんブルーヘッドになります。今回紹介しているルアーもブルーヘッドでカップリグの特徴から1920年前後のモデルと推測されます。全体にヒビなどが少なく、貴重なBOX入りです。#200ラウンドノーズの標準的なモデルであれば、生産年数が長いことで探せば手に入れるのは、そう難しくはないです。価格帯も1〜3万ほどなので、アンティークへドンと考えれば納得の価格です。

100年以上も昔のバスフィッシングの歴史に残るルアーであることは間違い無いです。そのため博物館に飾られるようなモデルや資料も残されていないような超貴重なカラーや仕様があるようですが、それらは当然コレクターや特別なコネクションがなければ、話を聞くことすらも無いようなレベルなのでしょう、、

参考:HEDDON CATALOGED LURES 1902-1984

↑どれも非常に勉強になるHEDDON本です。
英語ですが、写真や年表など理解は容易です!!!

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