Heddon River Runt Spook floater #9400 | オールドタックルのコト

HEDDON

へドン リバーラントスプーク フローター 1935年〜

リバーラントはへドンを代表するリップ付きプラグで、種類はさまざまで、小型魚を対象とした側面があります。今回紹介するリバーラントスプークはフローティングタイプをメインで案内してまいります。フローティングタイプは1935年に登場のモデルです。このサイズがオリジナルサイズになり、あのザラスプークよりも古い時期に登場している歴史あるルアーになります。

元はウッドモデルの「リバーラント」が1929年から作られており、資料では1950年ころまでカタログには掲載されていたようです。顔つきはプラ製のリバーラントとはちがい、クセのないマイルドな顔つき、フォルムをしています。

リバーラントには、とにかく熱狂的なコレクターが存在していますが、日本での過熱感は海外に比べてやや落ち着いている印象があります。「リバーラント」の名の付いたモデルは非常に多岐にわたります。それらをコレクションとなると膨大な量の資料と情報収集が必要となります。の長く大きなリップの付いたディープダイビングモデル「Go Deeper River Runt」、ジョイントモデルの「Jointed River Runt」、極小サイズの「Midget Digit River Runt」などなど挙げたらキリのないほどのモデルが存在ます。

オリジナルのリバーラントスプークでは、今回の写真のフローティングタイプの「フローター」とシンキングタイプの「シンカー」に分かれます。シンカーの方が先の発売で1933年です。ルアー型番は#9110になります。先代のウッドリバーラントの#110を引き継ぐように、先に発売したシンカーにその番号が与えられたのでしょう。

リバーラントも他のへドンルアー同様に年代ごとに特徴があります。初期の1930〜40年代半ばころまでは、アイがクレーターのようにハッキリとした凹みとゴールドアイ、そして2ピースリグになっており、初期へドンを示す特徴を見ることができます。
40年代後半〜50年代は“浅めのクレーターにゴールドアイとサーフェイスリグ”になっています。
1960年代以降は“サーフェイスリグにクリーム色のペイントアイ”となり、ほかのプラ製へドンと同じような特徴をしています。

取引されている価格自体は、日本ではあまり過熱感がないため、通常カタログモデルであればオールド品でも1000円ほどから手に入れることができます。年代、仕様、カラーによって価格は大きく違い、海外では数十万で取引される個体もあるようですね、、

最後に希少性まではたどり着くことができませんでしたが、製造数の少ないと思われるモデルに”リップのない”リバーラントも存在しており、ソルトウォーター用の「Saltwatere Floating River Runt」という珍しいモデルでソルト用フックを付けて1952-55年の期間に作られていました。また、1970年代にはフローティングタイプの「Deep Dive River Runt」の大型リップがカラフルなタイプになっていたりと本当にキリがないです、、収集されるのであれば、相当な決意をもって望まれたほうがよろしいかと、、

参考:HEDDON CATALOGED LURES 1902-1984

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