Heddon Vamp Spook #9750 | オールドルアーのコト

HEDDON

へドン ヴァンプスプーク(1931年〜)

もとは歴史あるウッド製ヴァンプになります。1931年に新商品として紹介されたヴァンプスプークは、#9500が割振られたプラスチック製リップのヴァンプスプークです。プラスチックリップモデルは、資料では1931年〜1934年の製造で2フックモデルということはわかっています。のちの1970年代にプラスチックリップヴァンプはカナダ向けに3フックモデルとして販売されております。

今回の写真で紹介する #9750ヴァンプは、#9500モデルの翌年にカタログモデルとして登場します。お馴染みのデザインと金属製リップ、3フックモデルとして1966年まで約30年間カタログに掲載されました。同じ顔をしたへドンルアーに“リバーラント”があります。同じくパイクを模したルアーで、リバーラントを長く伸ばしたのがヴァンプですね。リバーラントにビッグサイズのカテゴリが無いのは、ヴァンプがいるからなのでしょう。


今回紹介している個体は、ヴァンプに相性バッチリのLパーチカラーで、ゴールドアイから50年代前後のモデルと推測されます。首割れ(真ん中)ボディのタイプで、ソリザラのようにやや反りが見られます。
ステンシルもこの年代のやや大きめでのフォントで雰囲気バッチリです。

アクションは、リップにより水面下30cmをウネウネと泳ぐスイミングアクションを得意とします。
ターゲットはバスやパイクはもちろんですが、スヌーク、ターポンなどをターゲットにしたソルトウォーターゲームでも十分に威力を発揮するように設計されているのです。さらにソルトでは#S9750“ソルトウォーターヴァンプスプーク”という名称でノーリップヴァンプもあります。こちらも1952〜1955年の短期間製造でカタログにも掲載されていないレアモデルになります。

ヴァンプスプークの最も初期の頃は、プラスチック製にもかかわらずグラスアイが付けられており、トイレットシートリグ。その後1930年代途中からはペイントアイに代わり、サーフェイスリグとなっていきます。この頃のへドンのアイは、どのモデルも共通していて凹み有りゴールドアイ、ゴールドアイ、ホワイトアイと移り変わっていきます。

初期モデル、カナダ向けプラリップ、ノーリップは、別格の取引価格になっていますが、通常のヴァンプスプーク自体は、それほど人気がないので比較的安く手に入るはずです。1000円〜探すことが可能です。ゆらゆらとただ巻きでいいアクションをしてくれるので、思わぬ釣果が期待できますね。一度いい思いをしたら手放せない相棒になることは間違い無いかと、、

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