Heddon Mark Ⅳ 3200 | オールドリールのコト

HEDDON

へドン マーク4 No.3200(1970年代)

最近のヘドンルアーしか知らない方からすると、へドンがリールを出していたことご存知でない方もいるのではと思います。へドンリールの歴史は1930年代にダイレクトリール、フライリールがカタログに掲載されました。「Heddon Lone-Eagre」「Heddon Chief Dowagiac」「Heddon Whitehouse Angler」なんて検索すれば、当時のヘドン製ダイレクトリールが出てくるでしょう。その後1940年代にリールを掲載していたか記録がなく調べられませんでしたが、1950年代にはへドンダイレクトリールの代表である「Heddon Pal P-41」、1960年代には「MarkⅢ」の登場となります。

そして1970年代に今回紹介する「Heddon MarkⅣ 3200」が登場します。このリールですが、なんと日本製です。日本企業オリムピック社が製造していたOEM品になります。へドンでもオリムピックでもエンブレムも含め全く同じデザイン、仕様で売られていたようで、違うのは箱だけではないかと、、。つまり「オリムピックでは”3200″、へドンでは”MarkⅣ”と言って売りましょうね!」それだけです。

当時はもちろん高性能リールとして売りに出されていたものの、ABUよりは安く手に入れることのできる高性能リールだったのだと推測できます。このMarkⅣの一番の特徴は、スウェーデンのヴィクトリー社が特許を持っているクラッチとレベルワインダーの機構になります。これ以外に特筆する性能はないと言っていいリールです。

クラッチは左カップついているレバーになります。そのレバーを前に倒すように押し込むと、レベルワインダーがに前方に倒れ、フリースプールになるのです。現行リールやABUのクラッチに慣れている方には、戸惑う機構で、慣れてしまえばと思いたいのですが、やはり使いずらいと感じる方が多数のはずです。

サイズはABU5000番クラス、ギア比「1:4」、ボールベアリング搭載、ブレーキは特殊な遠心力ブレーキでABUのように無くしてしまうことはない仕様です。ごく普通の70年代のフリースプールリールという感じです。しかしながら、さすがHEDDONデザインというだけあって、日本製とはいえ日本っぽさはなく、憧れのアメリカンタックルの輝きをはなっているのが感じられます。

MarkⅣには、前期後期が存在しているようで、詳細な資料を見つけることができませんでしたが、左プレートのラインが「3本は前期、2本は後期」なのだそうです。カタログ登場の時期なども調べがつけば記載します。

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