オールドへドンの見分け方 ザラスプーク編

オールドルアー見分け方

トップウォーターでのバスフィッシングを経験したことがあるなら、誰もが知っているザラスプーク。最も有名なバスプラグのひとつに挙げられるルアーで間違いないです。へドンがプラスチックルアーの本格的な量産に入ったのが、ザラスプーク登場の1939年になります。ヘドンのなかでもターニングポイントになった年です。

ヒトクチにザラスプークといっても、すでに登場から80年が経っていることもあり、年代によりマイナーチェンジを何回か繰り返しています。飾り気のないシンプルなペンシルベイトであるのは変わりませんが、オールドタックル界隈では、「別物」と言われる大きく違うポイントがあるのです。
ザラスプークには、大きく分けて「1st、2nd、3rd、現行」の4つに分けられます。そして、”オールドザラスプーク”と呼ばれるのは、3rdまでになります。それらを踏まえて、ザラスプークを紹介してまいります。

1stザラスプーク(ファーストザラ)


1939年に登場した1stモデルです。もっとも発売期間が長かったモデルで1973年まで発売されました。一番の特徴は、鼻先にあるヒートンタイプのラインアイになります。”首割れボディ”も抑えておきたいポイントですね。
しかし“1st2ndザラ”とよばれる、2ndへの以降期間に「縦割れヒートンアイ」が2、3年ほど存在します。販売期間が短いために希少なザラのひとつです。
1stでももうひとつ希少モデルがあります。初期の1939年〜1943年までは3フックモデルも販売されており、非常に現存数が少ないと思われます。ルアー番号は#9260でした。#9260は、後の1970年代にクロームザラと呼ばれるメッキのザラの品番にも使用されます。

2ndザラスプーク(セカンドザラ)


1974年〜1984年の間に発売されていたモデルです。特徴は、プレートリグと呼ばれる金属板がボディに埋め込まれておりラインアイ、フックハンガーに使用されています。ボディは縦割れです。大型魚を対象としたヘビーな釣りを意識しての仕様かと思われます。まさかの3ndザラと販売期間が重なる時期があります。当時の資料をみると2ndザラの方が少し安く販売されているようです。

3rdザラスプーク(ソリザラ)


1977年〜1984年まで販売されていたモデルです。日本では“ソリザラ”の愛称でおなじみですね。ボディは縦割れで、3rdは1stザラのオマージュなので、クビ位置にダミーラインが入っている粋なモデルなんです。ソリザラは製造方法の問題でボディが反り返ってしまうことからその名前がつきました。ソリ具合に個体差があるようで、販売後期の方に製造されたものほどソリが少ないらしいです。現行モデルとの簡単な見分けは“鼻先に穴が空いてない”ほうがソリザラです。
最後に“ブタザラ(ファットザラ)”と呼ばれる現行モデルとの以降期間に太めボディのザラが数年あります。それがブタザラです。これも鼻穴が空いてないです。

参考:HEDDON CATALOGED LURES 1902-1984

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