Heddon #1600 Deep Diving Wiggler

HEDDON

weight 26g
length 11cm
material wood
date 1915-1927

いかにもな姿で魅せるのは
アンティークへドンの中でも
特にマニアックなダイビングルアー。

Dowagiac Wigglerと名付けられた
このウッドプラグは
「DeepDivingWiggler」の愛称で
呼ばれる。名前のとおり、
フローティングプラグでありながら
約1mほどは潜ることができるようだ。

古い時代のHeddonは、
金属パーツを見ればいい仕事を
していたことがわかる。

このプラグの特徴でもある
フィンにはしっかりとお馴染みの
刻印がされている。ラインタイの
曲げ加工がされたヒートンも
年代により加工が違う。

このプラグの前期後期で
大きく違うのは、フロントの
造形がポイントになる。

前期と呼ばれるモデルでは、
フロント4面がフラットに
カットされているが、後期では
フィンを留める2面だけが
フラットになっており、
上面、下面はラウンドタイプに
なっている。

この特徴が、大きく前期後期を
線引きする箇所と言える。

そして前期モデルの中でも
初期モデルにあたるのが、
ラインタイヒートンの違いだ。

初期タイプは、
「ピッグテールラインタイ」と
呼ばれる金属をクルクルと
2周巻いたタイプになっている。

ピッグテールラインタイの
中でもさらに初期の仕様となると
気持ち長くなったスリムボディと
カップリグの仕様が存在するようだ。

前期モデルには、フック位置が
サイドフッカータイプもラインナップ
されているが、数は少ないと思われる。

後期のモデルでは、
「インチワームラインタイ」と
呼ばれる波型の加工のタイプに
なっている。
後期モデルの中でもモデル末期に
差し掛かると、リアフックのリグが
ヒートンのみとなり、カップが
使用されていない。

以上のように、わずか10年ほどの
販売期間に幾度もマイナーチェンジを
繰り返していたプラグということが
わかるだろう。

もちろん初期モデルの方が価格は
高めで推移するが、アンティークへドン
となると、コンディションによる違いが
とても大きくなる。

ペイントが残っている。
パーツが破損していない。など
コレクションとしての保有する価値が
あるかどうかが左右している。

ごく平均的なコンディションで
1万円ほどで探すことができる。
綺麗なものになれば2万円以上
必要になってくるだろう。

流通量が多いプラグではないため、
好みのカラーや仕様が見つかった場合は
早めに手をつけるのが得策だ。

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