Heddon #160 SOS Wounded Minnow

HEDDON

weight 23g
length 9cm
material wood
date 1928-1943

Wounded Minnow「負傷した小魚」
まさにそれを模したプラグ。
(以降このblogではSOSと記載します)

負傷した小魚と日本語に変換すると
不恰好だが、英語だとサマになって
しまうのがくやしい。

余談だが某クリークチャブ社の
「Injured Minnow」も似たような訳で
けがをした小魚という意味らしい。
これもいいネーミングだ。

SOSは、1928年に3サイズで
ラインナップされた。

もっとも一般的なサイズは、
この2フックの160番。

3フックの170番。

そして、存在をほぼ知られていない、
幻の「Muskie Wounded Minnow」がある。

その後1930年代に入ると
140番の小型モデルが登場する。

初めてこのプラグの存在を
知った時、衝撃を受けた。
ルアーというのは、シンメトリーで
なければならないという固定概念を
ひっくり返されたような気がした。

ボディを曲げて、横たわらせても
良いのだという発想が全くなかった。
そんな遊び心がこのSOSにはある。

小魚を模しているこのプラグには、
スケールカラーが素晴らしく似合う。
目の細かいスケール柄に上品な
グリーンやレッドのボカシがイカす。

年代的にグラスアイ、 Lリグが
つけられており、カラーと相まって
スペシャリティルアーのように
思わせてくれる。

流通量は探せば見つかるといった
程度で、気軽にいつでも手に入る
ものではなさそうだ。

サイズによる価格差も顕著で、
一番スモールな140番は程度にも
よるが、2000円ほどから探せる。

しかし、グラスアイモデルの
160番、170番ともなれば、
5000円を割ることはあまりない。
カラーや状態でも価格に差が大きく
出る。

マスキーサイズは、入手する機会が
なく判断できないが、ゆうに1万円を
越すように思える。
2年の販売期間と人気のBIGサイズ。
いつか手に入れてたいへドンの
ひとつになる。

タイトルとURLをコピーしました