Heddon #8300 ZIG-WAG

HEDDON

weight 19g
length 10.5cm
material wood
date 1927-1943

Basserを輪切りにしたような、
へドンを代表するジョイントプラグ。

Jointed Basserなんて名前がついても
不思議ではないが、当時はジョイント
プラグにも固有の名前が与えられている。

1920年代の後半に登場したZIGWAGは
ジグザグという意味を表している。
ZIG-WAGのアクションそのものだ。

このZIG-WAG。
ジョイント方法が他のプラグとは違い、
平らな金属プレートで繋いだことで
ロールアクションではなく、平面的な
扇状アクションで、他のプラグにはない
独特な動きがおもしろい。

ZIG-WAGはフック取り付けに関しても
興味深い点がある。年代によって
2フック、3フックがあり、
試行錯誤していることが伺える。

発表当時の1926-1927年では、
3フックタイプのプラグとして
登場しているが、1928-1936年の
間は2フックに。そしてその後は
3フック仕様で最後まで作られている。

3フックは後期だと書かれている
記事などもあるが、最初期も3フックの
ため、一概に前期後期をフックの本数で
決めつけるわけにはいかない。

では初期のZIG-WAGを見つける方法は?
これは実は非常にわかりやすい。
ベリーのデカールがポイントだ。
最初期モデルでは、ステンシルではなく
デカールが貼られている。

おそらく完成後に貼られているものでは
なく、クリア塗装の段階で貼っている
ものだと思われるため、デカールが経年で
剥がれてしまうということはなさそうだ。

さらに初期モデルのポイントは、
アイにある。

初期モデルでは、アイの部分が
フラットに削られている。
写真では判りづらいかもしれないが、
ちょっとしたひと仕事がくわえられている。

後年のステンシルネームのフォントや
描き方も秀逸で、このプラグにしかない
独特なものになっている。

国内外ともにコレクターは非常に多い。
標準的な状態やカラーでも比較的、
価格は割高で推移する。

希少なカラーや初期モデルともなれば、
1万越えは当たり前で、海外では数万円の
取引もよく見かける。

派生モデルが多いプラグでもあるため
揃った際にはまた別途紹介していきたい。

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