Heddon Dying Quiver #9200 | オールドルアーのコト

HEDDON

へドン ダイイングクイーバー(1957年〜)

ダイイングクイーバーよりも、ダイイングフラッターの方が圧倒的に知名度がありますね。ダイイングクイーバーはダイイングフラッターと同じ1957年に発売が開始されたルアーです。見た目の大きな違いは、ダイイングフラッターのペラなしバージョンということになるでしょう。しかし、それ以上に違うのは、浮き姿勢になります。ダイイングフラッターがほぼ水平浮きに対し、ほぼ垂直浮きのペンシルベイトになります。

ダイイングフラッターが今でも供給されているのに対して、ダイイングクイーバーは、1964年にカタログから消えており、わずか7年間しか供給がされていませんでした。80年代にスミスにより1、2年だけ再販された記録があるようですが、まさかの再販は日本だけなのです。ダイイングフラッターとは見ためどころではない程の扱いの差がでてしまっています、、

こんな販売期間の短いダイイングクイーバーなので、これといって語られることがないのが、非常に残念です。オールドオリジナルは全て首割れ(中央割れ)ボディです。7年間の販売期間で初期は黄目、後期は白目となりますが、データが少ないため、黄目白目の変わるタイミングの正確な年代が明言できません。1983-84年のスミス再販モデルは、縦割れボディが使われているようです。

取引されている、価格帯は1000円〜5000円ほどであまり過熱的なルアーではないので、安価で手に入ることがほとんどです。稀に初期黄目やスミス再販時のカラーが思わぬ価格になっているのを目にします。
このルアーは後方ウェイトで抵抗の少ないボディなので、3/8ozながら飛距離が出せます。また、垂直浮きの移動距離の少ない動きでスレたバスを引きずり出してきます。ハイプレッシャー時のお助けルアーとして、ダイイングクイーバーをBOXに入れておくだけで安心できるアングラーも多いようですね、、

参考:HEDDON CATALOGED LURES 1902-1984

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