Umco P-9 | タックルボックスのコト

UMCO

アムコ P-9

UMCOタックルボックスの紹介は初めてなので、UMCO社の歴史を調べてみました。
アムコは1947年に”UPPER MIDWEST MFG CO.”というミネソタ州ミネアポリスという街に創業した企業で、のちに頭文字をとって1950年代にUMCOという社名になりました。

当時よりアルミ金属製のタックルボックスを作成していたようで、ご存知の方もいらっしゃると思われますが、筒になったルアー収納部分が回転する”ロール ア トレイ”というタックルボックスがUMCO社の前身”UPPER MIDWEST MFG CO.”の製品として知られています。
参考写真:vintage-maniaさんのブログ

アムコタックルボックスにはリベット留めの品番プレートがあり、そこには製造工場を置いている地名の刻印がなされております。創業地ミネソタ州ミネアポリスから3回の工場移転をしているため刻印されている地名により、年代の判断をすることができます。

創業地ミネアポリスから1960年前後に”スプリングパーク”へ移り、70年代に”ウォータータウン”そして最後は”ラッシュシティ”という街で1980年代にUMCO社の幕を閉じました。
1950年代ミネアポリス、1960年代スプリングパーク、
1970-80年代ウォーターパーク→ラッシュシティでしょうか?
1960年の印刷物(spring park)

今回紹介するP-9は非常に小型のアルミ製タックルボックスになります。用途はフライフィッシングのフライ収納用のボックスになります。中型、大型タイプのタックルボックスの中に小物収納用で入れる用途も考えられます。

両面ひらきのタイプで表裏で仕切りの間隔がちがい、表面は収納できるサイズも限られ、ルアーを入れるのはさすがに困難です、、裏面にはへドンのベビーサイズルアーがギリギリ収納できます。

この個体はプレートの製造工場の刻印から、ミネアポリス期の初期に製造されたモデルになります。
非常に綺麗な状態を保っており、内部のトレイも劣化や割れがなく、ほとんど使用されていなかったのでしょう。アムコのトレイはワームを置いたら溶けるのでワームは絶対にNGです。

使用用途の限られるタックルボックスになりますが、いつものタックルボックスに忍ばせる予備パーツ用のケース、小物入れとしての利用はもちろん、このボックスに入るだけのルアーを持って、昼過ぎに出発するゆるい釣りに出かけるのもなかなか面白いのではと、、

サイズ:16.5cm × 9.5cm × 4.5cm

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