Heddon Zig Wag #8300 | オールドルアーのコト

HEDDON

へドン ジグワグ(1926年〜43)

ジグワグは、へドンを代表するジョイント型プラグです。他のジョイントプラグと違い固有の名称が与えられているジョイントプラグです。しかしながら、デザインは”バサー”のそのものではあります。実はジョイントの仕組みも他のジョイントルアーとは違う造りをしています。細い金属プレートをピンで固定して前後を繋いでいるような仕組みです。

それにより、ロールアクションではなくボディ部が水面を扇状にジグザグ動くアクションになります。ルアー名の「ZIGWAG」はボディアクションからきており、日本語では『ジグザグ』という意味になります。

ジグワグは、1926年にカタログに登場したルアーで、最初の2年間は3フックモデルとして発売されます。1928年には2フックモデルにマイナーチェンジをして1936年まで販売され、1937年から最後の1943年の期間では再び3フックモデルとして販売されました。

初期モデル(1926-27年)では、Lリグ3フックタイプ、ネームは楕円形のデカールが貼られております。

中期モデル(1928-36年)では、2フックに横書きネームが特徴です。中期前半はLリグ2フックタイプ、中期後半はトイレットシートリグなっています。

後期モデル(1937-43年)は、3フックでネームはセンターフックを囲むように描かれています。後期前半トイレットシートリグ、後期後半は2ピースリグになっています。もっと細かな仕様の違いがあるかもしれませんね。

ジグワグは、他にもバサーなどと同じように派生モデルがあります。#C8300のヘビー仕様のジグワグは、1932-33年の2年間存在しており、頑丈なリグに頑丈なトレブルフック仕様になっており、大型魚対策がされています。さらには「キングジグワグ #8350 #8360」という大柄なルアーもあり、特に#8360キングジグワグは、長さ6インチ(15cm強)・ボディ厚が約4cmの巨大プラグになります。

対して、ジグワグ#8340はショートボディの小柄なモデルで1937-53年までカタログ掲載されていました。後期の1948-52年には「ZIG WAG “Jr.”」という名前でサーフェイスリグ仕様で販売になりました。販売期間が短いので探してみると意外と見つけにくモデルかもしれません。

へドンルアーラインナップの中でも特に独特の雰囲気を醸し出しているルアーです。各年代によって、細かな仕様変更があるため、好みの仕様を見つけたりするのが楽しいかもしれません。取引されている価格自体は、そこまで高額ではないので海外オークションサイトなどを覗いてみるとおもわぬ出会いがあるかもしれませんね、、

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