Heddon Basser #8500 | オールドルアーのコト

HEDDON

へドン バサー(1922年〜)

バサーは、1922年にカタログに登場したウッド製のダータープラグになります。一番の特徴にあげられる金属プレートは、不気味な笑みを浮かべているようでその表情がアンティークへドンらしい雰囲気を感じさせてくれます。オールドタックル愛好家の間でも非常に人気の高いオールドヘドンルアーのひとつにあげられるでしょう。今回は、そんなへドンの中核を担ったバサーを紹介してまいります。

1922年に登場したバサーは、最初期の1922〜23年は下アゴのプレートに”Head on Basser”と刻印されているヘッドオンバサーと呼ばれるモデルになります。「Head on」という英語が存在するだけにこれが”Heddon”の間違いなのか、わざとなのかは調べがつきませんでした。1924年〜は”Heddon Basser”の刻印に代わり販売されていきました。しかしながら、刻印プレート自体が1930-40年代頃には刻印無しプレートに代わっているようですね。

このように年代によって仕様変更があったり、オリジナルから派生したバサーが存在したりで全てのモデルの特徴を網羅するのはなかなか困難です、、バサーは何度かカタログから消えては、登場を繰り返しています。1922年〜1943年、1947-56年にカタログに掲載されています。今回写真で紹介しているのは、”heddon basser”刻印で1920年代に作られたものです。全体が飴色に焼け、エイジクラックが全体に広がり雰囲気が素晴らしい一品です。グラスアイ横のキズは誰にやられたのでしょうか、、
そして1965-71年にはウッドクラシックという復刻モデルで再び登場したのです。

バサーから派生しているモデルは様々で、ヘドンがバスだけではない魚を対象にしている事が言えます。サーモン、パイク、ソルトウォーターと幅広く、さらにその中でも大型魚とのファイトを想定し、派生モデルはかなりヘビーデューティな仕様が目につきます。

“デラックスバサー”(”サーモンバサー”というのも存在)は、ラインアイとフックは金属パーツで繋がっており、かなり凝った造形になる。続いて”キングバサー”は、ラインアイとフックがタコ糸のような紐で繋がっていて、人形につけるような大きな眼がつけられているのです。どれも複雑な仕様で言葉では説明が伝わらないので、画像をつけます。最後にもうひとつ、1930年代のバサースプークが存在するのですが、素材のせいでほぼほぼ変形しています。

通常モデルのバサーは、比較的出回っている量もおおく、初期の”head on basser”を除けば数千円から1万円ほどで入手が可能ですが、デラックス、キングなどの派生モデルは人気自体はそれほど高くないものの流通量が少ないため、割高な取引が想定されます。へドンの代表となるモデルのひとつです。古き良き1920年代の初期バサーは、持っていても良いかなと思いますよ、、

参考:HEDDON CATALOGED LURES 1902-1984

タイトルとURLをコピーしました